第2回 義民太鼓に誘われて

 

●初日は、「青木村歴史文化資料館」に参加者20名が集合し、青木村が生んだ俳人「栗林 一石路」(1894年~1961年)の資料展示室を閲覧し、義民資料室で郷土史家沓掛貞人氏から5回の農民一揆について事前の基礎知識をお教えいただきました。引き続き同氏及び青木村総務課長島形和弘氏の引率の下に同課上原博信氏の運転で、宝暦(1761年)の義民・浅之丞、半平、太郎兵衛~義民句碑~天和(1682年)の義民・増田与兵衛~竜仙寺~文化(1809年)の義民・堀内勇吉~明治(1869年)の増田九良右衛門まで、村内各所を訪れ、これら義民の墓や碑、神として祀られた祠を参拝して、郷土の偉大な先達に思いを馳せました。(享保(1721年)の義民・平林新七のみ割愛) 

●田沢温泉の和泉屋旅館で一泊し、翌朝は「青木村義民太鼓保存会・30周年記念大会」へ。青木村当局が用意してくれた特等席で、たっぷり2時間勇壮な太鼓の音に魅了されました。義民太鼓は、最初の農民一揆から300年目の1982年に創設された「太鼓のミュージカル」です。今では保存会だけでなく、小中高の生徒までが部活動として取組み、太鼓を通じて先人が残してくれた故郷青木村を思う心の大切さや、正義のため農民の代表として権力の刃に散った義民の伝統精神を学んでいます。午後は、塩田平の名刹安楽寺・国宝八角三重塔~北向観音堂~前山寺・重文三重塔を巡って上田駅で解散。

故郷青木村を再認識する、有意義で楽しい旅でした。