故郷の歴史同好会

 平成27年8月から始まり、年4回、毎回土曜日の午後3時から6時まで、美味しい料理と適度なお酒を潤滑油にして青木村の歴史・人物について語り、それで元気を取り戻すことを目的に開催しています。「歴史研究会」という固いものではなくあくまでも「同好会」として楽しく語り合うことに主眼を置いています。場所は、中村出身・橋詰幸夫氏の湯島「味の上田」に定着しています。

 同好会ではありますが、今まで開催した19回を積み上げて見ますと、「自分の知らなかった故郷・青木村の過去・現在を知り、今の自分の立ち位置を考えることにつながっていくことを実感します。

 

今までの実施状況は「東京青木会諸活動バックナンバー編」を参照ください。


22回 故郷の歴史同好会

 

開催日 令和6(2024)年127日(土)15001700

場所:櫻田法律事務所会議室

テーマ:上田温泉電軌「青木線」の物語

発表者:小林慶三氏(s16生)

参加者(敬称略):小林慶三、山口操、宮原清明、渥美弘美、櫻田喜貢穂、沢村良江、山本修士、早川政美、宮原豊の9名 (なお、参加予定であった金谷笑子さんは都合により欠席されました)

懇親会:中華料理「幸福圓」(17001930) 

 

主題:大正106月開業し、昭和137月に廃止された幻の上田温泉電軌「青木線」の歴史物語について、明治時代の長野県の鉄道の歴史、県道2号線(上田=松本)の歴史を背景に、上田交通(株)の社歴を参考にして詳しく解説いただいた。

1,上田町や青木村に電灯の灯った頃(大正13年)の一般家庭の電気料金は155銭(月額)。電軌(ちんちん電車)は青木から三好町まで13駅、約10.6キロの営業距離、午前5時47分~午後915分まで50分から1時間間隔で、運賃は35銭(片道)。電気料金と比べると、結構高い値段だったかもしれないが、父たちが通学で乗った当時「学割」はあったのかどうか知りたいと思いました。

2,大正138月に千曲川鉄橋が完成し、上田駅に直接乗り入れるようになり、上田=青木間は11.3キロ、所要時間43分、午前550分から午後108分まで20分間隔で運行。結構夜遅くまで運航していたものだと思いました。昭和2年には、三好町=上田原間は専用軌道として複線化。

3,その後はバス会社との競争が激しくなり、昭和13725日に廃線となった。

4,上田丸子交通は昭和44年に丸子線が廃止、上田交通となったが、昭和47年に真田傍陽線が廃止、現在残っているのは別所線のみとなった。今ではレトロな電車として観光客に親しまれている。

5,話題は、上田交通と東急電鉄との関係から五島慶太翁の戦前戦後の事績や地域の産業(養蚕、蚕糸、製糸業)など多方面に広がり、予定の時間を越えて大いに盛り上がった。

 

*幹事の不手際により、せっかく盛り上がった同好会、懇親会の写真を撮り損ねました。代わりと言っては何ですが、櫻田事務所に行く前に歩いた半蔵門周辺の写真を添付しました。

 

次回 第23回の予告:9月中旬の予定

         テーマ:三吉米熊の物語 三吉米熊(上田を支えた人々・上田人物伝)

         発表者:宮原清明氏

参考:三吉 米熊(みよし よねくま、万延元年61018607271927昭和2年)91)は長州藩の生まれながら、長野県蚕業教育者として蚕都「上田」を確立した信州・上小地域の大恩人。長野県小県蚕業学校(上田東高等学校)初代校長、上田蚕糸専門学校信州大学繊維学部)の創設に尽力し教授。長野県技師として顕微鏡による蚕病検査を普及させ、前述のように上田に日本初の本格的な蚕業専門学校を創設した。上田公園に顕彰碑。養蚕の盛んだった青木村も無縁の方ではなく、宮原清明さんの父祖も関係があり、米熊の人物・歴史について調べたことがあるそうです。個人的な体験も踏まえたお話しをいただけるそうです。


第21回「故郷の歴史同好会」を開催しました。            日時2023年9月9日(土)@櫻田事務所、発表者:宮原豊    テーマ:宝暦一揆・異聞~清水半平と橋爪玄惟~          参加者:山口さん、小林慶三さん、宮原清明さん、櫻田さん、山本(修)さん、宮原豊


第20回「故郷の歴史同好会」を開催しました。

 

日時:2022年7月16日(土)15:00~18:00

場所:湯島「味の上田」

発表:「中山道を歩いて」(発表者:山口操さん)

参加者:山口さん、小林(慶)さん、宮原(清)さん、金谷さ

 ん、櫻田さん、沢村さん、山本(修)さん、宮原の8人でした。

 

山口さんが中山道歩きを始めたのは2018年秋からで、ほぼ同時に東海道歩きも始めたそうです。街道歩きのきっかけは、青木村を通っている古道・東山道のことを聞いたからだそうです。東海道53次を30回、中山道69次を33回に分けて、東海道は一昨年12月にゴール、中山道は先週26回目、馬籠宿、妻籠宿で知られる木曽谷を歩いたそうです。1日平均20キロ以上、以前40キロ以上を歩いたことがあったそうですが、その後も筋肉痛とかはないそうで、いくら青木育ちとは言え、その健脚ぶりには驚かされます。

小林さんの発声で「2年半振りであったがみんな元気で再会できたことを祝して」乾杯し、懇親会に移りました。橋詰さんの気遣いのせいか、お酒も料理も特別に美味しかったです。

コロナ変異株による第7波の感染拡大が言われており、総会・集う会、故郷を巡る旅の実施はまだ先のこととなりそうなために、トライアルとは言えここで歴史同好会を開催出来たことはラッキーでした。次回は様子を見ながら、時期やテーマをメール等で相談しながら決めていきたいと思います。

第20回歴史同好会の詳しい報告は、ホームページの最後の項目である「諸活動のバックナンバー」の中の「故郷の歴史同好会」2022(20~)(⇐リンク)に掲載していますので、ご覧ください。


20230202 国会図書館に登録されています。

「青木村誌4巻」 と 「中村誌」が 国会図書館に保管されています。最近は、来館しなくてもネットで閲覧が可能となっています。自宅で閲覧をトライしてみてください。

 

青木村誌
中村誌

 

第20回「故郷の歴史同好会」を中止します。

 

新型コロナ感染状況が収まらず、未だに種々の会合が安心して開催できる状況にございません。そのような中を何とか開催できないかと検討して参りましたが、11月28日(土)に開催予定の第20回「故郷の歴史同好会」開催を中止せざるを得ないということになりました。これは2020年の忘年会を兼ねたものでありましたが、今のままでは次の開催(2021年の新年会か)の見通しも立ちません。開催可能な状況になりましたら、直ぐにでも企画し直してご連絡いたします。次回発表の予定の山口さんにはずっとお待たせしたままで申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。それまで皆様もコロナに負けずに元気にお過ごしくださいますようご健勝をお祈りいたします。

 

添付の写真は、今年2月29日(土)に開催した第19回歴史同好会(櫻田氏「明治2年の上田騒動」)の時の写真です。その時は既に新型コロナ感染が言われ始めており、常連の方3~4名が欠席されましたが、それでも楽しく有意義な時間を過ごすことが出来ました。遠い昔のような気がします。写真のように「三密(密閉、密集、密接)」を求めて開催するのに、三密を避けるは意味を成しません。マスクしながら飲食は出来ませんし、フェースシールドを付けて席を広げて開催するにしても感染リスクはなくなりません。いつの間にか社会全体が免疫状態に達成しているとか、「風邪薬」を飲んだら直ぐに治るよというくらいの普通の感冒症程度になって、安心して三密できるようになるまで辛抱したいと思います。

 


20200708                                                                                                         8月8日(土)に予定していた「歴史同好会」は中止いたします。

ここ2週間の東京・関東圏のコロナ感染拡大は予想外でした。コロナ感染の拡大により安心して実施できる状況にないとの判断により中止いたします。多くの方から、久しぶりに皆さんにお会いできるのを楽しみにしているとご連絡をいただいていたのですが、今回は無理せずに様子を見たいと思います。2月から我慢を強いられていますが、7~8月もこんな状態です。我慢ついでにもうしばらく我慢しましょう。

11月28日(土)は、忘年会を兼ねて開催したいと思います。その間に終息することを祈っています。

   


第20回歴史同好会の予定

 

次回第20回は8月8日(土)15:00~18:00 「中山道を歩いて」(山口操さん)です。いくら何でもその頃には新型コロナウィルスも終息していることと期待しております。

 

第21回は11月28日(土)に忘年会を兼ねて実施予定です。テーマ・発表者が未定です。どなたか案がありましたらお知らせください。

コメント: 5
  • #5

    宮原豊 (木曜日, 02 2月 2023 18:33)

    東京青木会 第20回「故郷の歴史同好会」開催報告 (2022年7月16日)

    2020年2月29日(土)に第19回歴史同好会を開催して以来、コロナ禍のために実施できなかった会を2年半ぶりに開催いたしました。詳細は諸活動バックナンバーの「故郷の歴史同好会」をご覧ください。

    次の第21回を早く開催してほしいというご意見がありました。コロナ第8波の様子を見ていましたが、そろそろ開催を検討したいと思います。




    日時:20220年 7月16日(土) 15:00~18:00

    場所:湯島「味の上田」

    会費:5,000円 (4500円+消費税10%)

    テーマ:「中山道を歩いて」(発表者:山口操さん)

  • #4

    宮原豊 (木曜日, 04 2月 2021 16:33)

    丸山光繁様からメールをいただきました。

    「長らくご無沙汰しているうちに今年も立春も過ぎてしまいました。私はお陰様で毎日酒を飲んで消毒に心がけ元気にしております。一日も早く歴史同好会が再開され皆さんにお会い出ることを夢見ております。またいつも青木会のホームページのご紹介感謝しております。2月4日」

    毎日お酒を飲んで消毒してお元気にされているとお聞きし安心しました。

  • #3

    山口操 (火曜日, 19 1月 2021 18:37)

    今年も、よろしくお願いします。いつも、青木村のお便り、嬉しく思っていました。
    今まで投稿もせず、ごめんなさい‼️コロナ禍に、何か、つながっているようで、有り難く思っていました。歴史同好会の発表テーマは、まだ何も準備してないです。”中山道を歩いて”なのですが、昨年3月より、歩く会が中止になっています。今は歴史同好会で、中山道のことは、話せない状況ですが、皆さんとお喋りできるだけでよいので、早く収束してほしいのに、コロナの感染の様子は、ますます心配ですね。怖いです。高齢者の感染、増えていますね。どうなるのでしょう‼️
    今年、八十路になる者としては、気をつけるしかない‼️です。収束は、いつ頃に、なるか?ワクチンは、効くのか?先が見えませんね。

  • #2

    宮原豊 (火曜日, 19 1月 2021 14:53)

    2021年(令和3年)の1月も今日は19日です。コロナ禍は収まりそうもなく、東京青木会の活動は休止したままです。櫻田会長による新体制になってから、まさに新型コロナの感染拡大に合わせるようにホームページの活用できるようになり、皆さんとの連絡ツールが整備されました。これは尾和顧問とご友人の南雲様のご指導によるものです。しかし、今のところブログ「会員・読者との交流窓口」には何人かの方々に投稿いただいているのですが、この歴史同好会のブログは使われておりません。歴史同好会のメンバーの皆様には別途メールを差し上げますので、このブログを使って皆さんとの交流を深めていただきたいと思います。よろしくお願いします。連絡係・宮原豊

  • #1

    宮原豊 (日曜日, 12 4月 2020 10:35)

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